20代の頃にはなかった独特のニオイ「加齢臭」
体のニオイは口や脇、足など様々なところから発生しています。
では「加齢臭」は、いったいどこから来ているのでしょうか?
ニオイの発生場所を知れば、ニオイ対策が確実にできますよね。
今回は「加齢臭」の出やすい場所について解説します。
加齢臭はどこから来るのか?

加齢臭とは、中年頃になると発生する特有の体臭のことです。
一般的に加齢臭とは「油っぽい」「青くさい」「枯れた」ようなニオイと言われています。
この加齢臭は男性だけでなく女性も発生しています。
ただ男性は女性よりも皮脂量が多いため、その分加齢臭が強く出る傾向にあります。
皮脂は毛穴から分泌される油状の物質ですが、この皮脂が過剰に分泌されたり酸化することによりニオイが発生してしまいます。
詳しくは『なぜ加齢臭はクサいのか? 加齢臭の原因とメカニズム』
皮脂が多く分泌される場所も加齢臭が発生しやすい場所だと言えます。
体臭は体から発生する場所がありますので、その場所に合わせた対策をするとより効果的だと思います。
ニオイの発生する主な体の場所
- 頭
- 口
- 耳の裏
- 首
- 脇
- 背中
- 胸
- 足
このように体には様々なニオイの発生場所があるんですね。
加齢臭は特に上半身から発生すると言われています。
加齢異臭の発生する場所をチェックしてみましょう。
加齢臭が出やすい場所

加齢臭には出やすい体の場所があります。
「枕のニオイ」や「メガネのニオイ」などで加齢臭に気がつくという話は有名ですよね。
ということは、頭や耳の後ろから加齢臭が発生しているということになります。
その他には、どのような場所に気をつけるべきなのでしょうか?
加齢臭が出やすい場所
- 頭
- 耳の裏
- 首
- 胸元
- 脇
- 背中
これらの場所は特に加齢臭が出やすい場所なので、加齢臭を抑えたい場合には覚えておくと良いと思います。
頭

頭はもっとも加齢臭を感じやすい場所だと言えます。
枕や帽子は長時間頭に密着しているため体臭がうつりやすいので、それらで自分の加齢臭をチェックできます。
帽子は特に蒸れたりしてニオイがこもりやすかったり、汗をかきやすいので気をつけましょう。
頭の汗は髪の毛があって拭き取りにくいのもニオイが発生する原因の一つになっています。
なぜ頭が加齢臭のニオイが出やすい場所なのかというと、頭は皮脂の分泌が多い場所だからです。
その皮脂が酸化することで加齢臭になってしまいます。
耳の裏

メガネの耳当て(つる)から加齢臭がしたことはありませんか?
耳の裏は加齢臭が発生しやすい場所なんですよ。
特にメガネの耳当てにシリコン素材を使用している場合、シリコンはニオイが染み込みやすい特徴を持っているため、ニオイを強く感じることがあります。
なぜ耳の後ろが臭くなってしまうのでしょうか?
耳の裏がにおう理由
- 汗の出る汗腺がある
- 皮脂の分泌量が多い
このように耳の裏は、加齢臭の出やすい場所なのですね。
加齢臭が出やすい場所なのに、耳の裏は汗や汚れがたまりやすく、洗いにくいという厄介な場所でもあります。
入浴時にきちんと洗えていなかったり、シャンプーなどが流し残っていたりということもニオイの原因になります。
耳の裏は清潔を心がけましょう。
首

首にはあまりにおうイメージがないかもしれませんが、加齢臭が出やすい場所の一つです。
ワイシャツの首周りって汚れやすいですよね。
しかも落ちにくい。
落ちにくいのは、皮脂や汗が混じった汚れがワイシャツの繊維の奥まで入り込んでいるからなんですよ。
それほど首は汗や皮脂の多い場所、ニオイが発生しやすいんですね。
胸元

胸元からも加齢臭が発生します。
胸元は皮脂線の数が多く、皮脂量の多い場所なのでニオイも出やすいのです。
気がつきにくいのが、この胸元からの加齢臭です。
皮脂量が多いだけでなく、汗もかきやすい場所なのでニオイ対策が必要ですね。
脇

脇はニオイの出る場所としては有名ですね。
ワキガで悩んでいる人も多くいます。
脇の下は汗が分泌される汗腺が集中しているため、汗をかきやすい場所です。
この汗がニオイの原因の一つです。
20代までは汗だけのニオイだったのが、加齢により変化して皮脂の油っぽいニオイに変わっていきます。
脇は蒸れやすいのも、におう原因なので、夏は特に気をつけたいですね。
背中

意外ですが、背中も加齢臭が出やすい場所です。
背中は皮脂の分泌が多く、汗もかきやすい場所だからです。
背中にニキビができやすいのも、皮脂量が多いからなんですよ。
さらに背中は洗いにくいため、汚れやシャンプー・リンスがきちんと流されてなくて残ったりしがちです。
背中は自分でも直接目で見ることができないため、汚れていたりニキビに気がつきにくい場所です。
しっかりとチェックして、加齢臭対策ケアをしてほしい場所です。
場所によってのケア方法
加齢臭が出やすい場所は、頭・耳の裏・首・胸元・脇・背中です。
では具体的にそれぞれの場所で、どのような加齢臭ケアをするのが効果的なのでしょうか。
場所ごとのケア方法を解説していきたいと思います。
頭のケア方法
頭は皮脂が出やすい場所で、ニオイも発生しやすいのが特徴です。
髪の毛の影響もあり、頭は汗や汚れが落としにくいのもニオイを発生しやすくしている要因ですね。
シャンプーやリンスが頭皮や髪に残っていると、雑菌が増殖してにおってしまうとうケースもあります。
ここで落とし穴なのが、「皮脂や汚れのせいでニオイが出るなら、もっとしっかり落とせるシャンプーにしてみよう」という場合です。

確かに余分な皮脂や汚れは、きちんと落とすのがベスト。
でも洗浄力の強すぎるシャンプーは、必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
皮脂が奪われた頭皮は乾燥し、それを補おうと過剰に皮脂が分泌されてしまい逆効果になることも。
シャンプーは優しく洗い、きちんと洗い流すのが基本です。
正しいシャンプーの仕方
- シャンプーの前にお湯で汚れをざっと落とす(予洗い)
- シャンプーは洗浄力の強すぎないものを適量使う
- 頭皮をマッサージしながら洗う(ゴシゴシ洗いはNG)
- すすぎ残しがないように、しっかりと洗い流す
- 入浴後は髪の毛をきちんと乾かす

また洗った髪の毛は濡れていて雑菌が増殖しやすい状態です。
面倒でも、入浴後すぐに乾かしましょう。
頭の加齢臭ケアの方法
- 清潔を保つ
- 正しいシャンプーの洗い方を守る
- シャンプーのしすぎはNG(1日1回でOK)
- 外出時などは頭皮に使用できるデオドラントシートなどを活用する
汗をかいたり、ニオイが気になる時にはデオドラントシートが便利です。
加齢臭用のデオドラントシートも販売され、ケアの方法としては手軽なので試してみてください。
耳の裏のケア方法
加齢臭といえば、耳の裏というイメージがあるほど。
服で隠れることがなく常に露出している耳の裏は、皮脂腺も集中しているので大きなケアポイントだと言えますね。
耳の裏は汚れがたまりやすく、シャンプーなどが洗い残ってしまいやすい場所です。
その上、自分ではチェックしにくいので気がついたら垢で汚れているなんてこともあるので、定期的にチェックとケアをしましょう。

耳の裏の加齢臭ケアの方法
- 入浴時にきちんと洗う習慣をつける
- シャンプーなどの流し残しがないようにする
- 入浴後はタオルで水分をきちんと拭き取る
- 外出時の汗やニオイにはデオドラントシートを活用する
清潔を保つのが一番ですが、ゴシゴシと乱暴にこすってはいけません。
しっかりと石鹸を泡立てて、優しく洗いましょう。
ニオイが気になる時や、汗をかきやすい季節にはデオドラントシートで耳の裏を拭き取ってケアするのも効果がありますよ。
首のケア方法
首は皮脂腺が多く、加齢臭が発生しやすい場所です。
また産毛が多いので、汗や汚れがたまりやすいという特徴もあります。
ワイシャツの襟が黄色く汚れたり、黒くなったりしてなかなか落ちないのも、首周りに皮脂や汗が多いからなんですよ。

首の加齢臭ケアの方法
- 清潔を保つ
- 朝のシャワーで皮脂と汗を流す
- 入浴時にきちんと洗い、しっかり流す
- 汗をかいたらこまめに拭く
- デオドラントシートなどを活用する
- 衣類もこまめに洗って清潔を保つ
首の加齢臭ケアでは、体だけではなく衣類のケアも行うことがポイントです。
ワイシャツやネクタイを着用していると、どうしても首周りの締め付けが多く汗をかいて汚れてしまいます。
スーツの襟元も首に接している時間が長いので、ニオイが蓄積しがちです。
体が清潔でも、ニオイを吸った衣類を着ていては加齢臭を身にまとっている状態です。
洗濯できるものは、こまめに洗って汚れとニオイを落としましょう。
スーツのように毎日洗濯できない衣類は、消臭スプレーなどで加齢臭を防ぎましょう。
胸元のケア方法
胸元は汗をかきやすく、皮脂腺が多い場所のため加齢臭が発生しやすい場所です。
特に胸元は枯れ葉のような加齢臭が出やすい場所だと言われています。
服で常に覆われているため蒸れやすく、服を脱いだりボタンを外さないと汗を拭くこともできないため、気軽にケアできないのが難点です。

人目がありますから、外出先ではトイレなど限られた場所でしかケアできません。
そのためニオイが発生しやすく、服にも体臭が染み込んでしまうことに。
ケアがしにくい場所ですが、だからこそしっかりとケアに取り組んでほしいと思います。
胸の加齢臭のケア方法
- 清潔を保つ
- 朝、シャワーを浴びる
- 外出先でも汗や皮脂を拭き取る
- 肌着や衣類をこまめに着替えて洗濯する
- 加齢臭用の石鹸やボディソープを利用してみる
脇のケア方法
脇は加齢臭でなくても、比較的強いニオイが発生する場所です。
個人差はありますが脇は汗をかきやすく、脇を閉じたり服などで密閉状態になるため誰でもニオイやすい場所なんですよ。
半袖やランニングは風通しも良く汗をかきにくい服装ですが、同時にニオイも外に出やすい服装ですから、よりニオイ対策が必要ですね。

ニオイは汗をかいて雑菌が増殖することで発生します。
汗対策として、汗を抑える制汗スプレーやローション、またかいてしまった汗を拭き取るデオドラントシートを活用するといいですよ。
わき毛が濃い人は汗や汚れが落としにくいので、しっかりと洗う習慣をつけましょう。
ワイシャツなど服の脇が黄色くなることがありますよね?
これは脇が汗と皮脂の多く分泌される場所だからです。
だから加齢臭の発生しやすい場所なんですね。
一番有効なのはシャワーなどで洗い流すことですが、1日に何度も入浴するのは難しいので「朝、出かける前」とか「誰かに会う前」、そういったタイミングでシャワーを浴びるのが良いと思います。
脇の加齢臭のケア方法
- 清潔を保つ
- シャワーを浴びて汗と皮脂を流す
- 制汗スプレーやローションで汗を抑える
- 加齢臭を抑えるグッズを利用する(衣類用スプレーなど)
- デオドラントシートなどで脇を清潔にする
- かいた汗をそのままにしない
- こまめに着替える
- 通気性の良い服を心がける
背中のケア方法
加齢臭のケアで一番見落とす場所が、実は背中です。
「背中から加齢臭が出ているの?」と驚く人も多いのではないでしょうか?
背中は皮脂の分泌が多く汗をかきやすいので、加齢臭が発生しやすいんですよ。
自分ではチェックしにくいので、ニオイや汚れに気がつきにくいのも要注意なポイントです。
背中は汗や皮脂を拭き取りにくい場所なので、外出時にデオドラントシートなどで拭くのは大変ですよね。

ですが面倒でも、汗をかいたりニオイが気になる時は、トイレでインナーを着替えてタオルで背中を拭きましょう。
背中の加齢臭のケア方法
- 清潔を保つ
- こまめに着替える
- 入浴時に丁寧に洗う
- ゴシゴシ洗いは避ける
- 石鹸の泡はしっかり洗い流す
- 汗を吸うインナーを着用し、こまめに着替える
- 制汗スプレーを使用する
- リュックは蒸れるので避ける
- 汗はこまめに拭く
日頃の生活の中でできるケア方法
加齢臭は汗や皮脂を取り除くことで抑えることができます。
特に有効なのは、シャワーです。

石鹸を使用しなくても、シャワーで体を流すだけで大まかな汗や汚れ皮脂を流すことができます。
ニオイが気になるからと言って、1日に何度も石鹸で体を洗ってしまうのはやめてください。
皮脂はもともと肌を守るためのバリアの役目を持っています。
必要以上に洗い流してしまうと、肌が乾燥し様々な肌トラブルを引き起こしてしまうかもしれません。
また皮脂をたくさん失うと、体は肌を守るために皮脂を過剰に分泌してしまうので、適度に洗うことがとても大切です。
入浴の仕方や普段の食事にも気をつけると加齢臭対策になりますよ。

日頃の生活の中でできるケア方法
- 汗やニオイが気になる時にはシャワーを浴びる
- 石鹸で洗い過ぎない
- シャンプーや石鹸はしっかり流す
- 衣類はこまめに洗濯して常に清潔に
- スーツやコートは消臭スプレーなどを活用する
- ニオイの出やすい食事を控える
- 加齢臭対策の食べ物をとり入れる
特に口から入る食べ物はニオイの元になるので、毎日の食事を見直してみましょう。
食べ過ぎ、飲み過ぎ、油っぽいものに注意をしましょう。
また意外な身近な食べ物で加齢臭対策ができるんですよ。
詳しくは『加齢臭を予防できる食べ物は? コンビニでも買える加齢臭対策フードを紹介』
まとめ
年と共に頭を悩ませるのが加齢臭ですよね。
年齢を重ねていくと、体は当然変化していきます。
体の変化に伴い、体臭も変化をします。
これらの変化は誰にでも起こる自然なことですが、ニオイは周囲の人に迷惑をかけることもあります。

自分は気がつかなくても、周りを不快にしているケースも。
ニオイのケアをすることは、大人としてのエチケットです。
まだ加齢臭の自覚のない人も、実はもうニオイ始めているかもしれませんよ。
自分のニオイはわかりにくいので要注意です。
加齢臭は発生しやすい場所があるので、その場所には特に気を配りましょう。
加齢臭の出やすい場所
- 頭
- 耳の裏
- 首
- 胸元
- 脇
- 背中
これらの場所は共通して、皮脂や汗が多かったり、汚れがたまりやすく洗いにくい場所です。
この場所を清潔に保つことが、加齢臭を抑える大きなポイントです。

また、ニオイの材料や元になる普段の食事も一度チェックしてみてください。
食生活を整え、清潔を心がけて、加齢臭用の石鹸などを上手に活用するのがオススメですよ。